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小樽松倉鉱山お楽しみハイキング

松倉岩お楽しみハイキング   文責:ババ

松倉岩が見える

 北海道にはかつての炭坑や鉱山跡が多数存在しています。夕張なんかが有名ですね、僕もよく知らないんですが。北大探検部としてもこれらの遺構は魅力的であり見逃せるものではないんですが、世の中には物好きな人がたくさんいるものでありまして、そのほとんどが調査され、ネットに情報が挙げられています。特にKの細道という某ブログが猛威を振るっており、北海道の炭坑、鉱山において新たな発見をするのは結構難しそうです。

そんな中で今回我々が注目したのがバリウム鉱石を採っていたという小樽峠の松倉鉱山であります。この鉱山も例のごとくマニアが調査し、また手軽な日帰り登山として多くの人が訪れています。が、ギリギリ坑口、地下坑道の入り口は見つかってません、少なくとも報告はされていません!笑 我々はその坑口を探しに行きました。

新歓のための手っ取り早く且つ探検っぽい題材を探していた僕はこの重箱の隅をつつくような活動でおいしいところをさらっていこうと考えたわけですね。

松倉鉱山について
場所:小樽峠 小樽市と余市郡赤井川村の境界分水嶺一帯
会社:堺化学工業(大阪)今も色々作ってる
年代:1932~1971
鉱物:重晶石(バライト)BaSO4
  用途:カメラなどのレンズ、戦前は照明弾、戦後はテレビの
     ブラウン管など
採石方法:手掘り

周辺地図です。登山者たちは大体Co711の松倉岩に行きます。この岩自体もバライトの鉱体らしいのですが、ご神体として当時も手をつけられなかったそうです。今回僕らは行ってません、いい景色だったろうなあ…。

青い線で囲まれているところが鉱山一帯で、赤い部分に坑口があったと推測しました。(伊藤博1963「小樽松倉鉱山の重晶石」『北海道鉱山学会誌19号』より)作戦としては林道を最後まで行き、そこから藪を漕いで松倉岩とは別の東の岩頭を目指します。時間があればその先のCo656付近も行きたい。

活動日
2019年6月23日
7:30 奥沢水源地
8:00 勝納川分岐付近のゲート ここから林道をてくてく歩きます。
















天気は曇り。現役4人(うち一人南極帰り)プラス新人三人(うち一人カムイ)計7人で行きました。

 途中穴滝という名所もあるんですがスルーします。

 途中にあった岩。ハンマーでたたくと硫黄の匂いがしました。

10:45頃 Co650付近の大曲を少し行き松倉岩への分岐
 地図にはないですが松倉岩への道も整備されていました。がしかし我々はそこをスルーし、藪と化した林道へと漕ぎ出します。

一応ピンクテープ

11:15 地図上の林道終着地点 岩へアタックする。
 林道が途中から藪になっていたのは予想外でしたがGPSのおかげで終着まで行くことができました。邪道ですね!

11:30ごろ 坑口らしきものを発見
 岩へ向かう途中の斜面で見つけました



総じて写真がわかりにくい
穴について
・直径3~4m 深さ150cmくらい
・底は柔らかい←土を入れられた?
・底の石の隙間から風を感じる…説
・穴の側面、石を積み重ねて作られた?
      ↓
坑口跡に違いない!、と感じる。
掘ってみて坑洞があれば断言できそう

この穴が目的だったのに記録が甘すぎる、反省。目前のピークに目が眩みましたね。

 

 ここでタイムアップ。さらなる調査、藪漕ぎは行わず引き返しました。


全体的な所感
 坑口(多分そうだと思うんです)を発見できたのは非常によい。記録が甘い!これにつきる。ただ新歓活動にしては結構よかったんじゃないかと思う、探検っぽいし。笹がひどいのでそれこそ来年の春、新歓でだしてさらに調査したい。今年は色々あって遅れたので…。



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