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投稿

 みなさん、こんにちは! 探検部3年目、現部長のたけちゃんです。 長い間放置されていたこのブログですが、この度活動再開したいと思います! 約3年と8か月ぶりのブログ更新になります。(笑) 北大の探検部員は、現役生活が長いことで有名だと思いますが(平均6年くらい?)、このブログを書いていた部員はもうみんな卒業(or中退)してしまいました。。。 ってことで、最近の我々の活動を一つ紹介したいと思います。 つい先日、僕がLの4人パーティーで積丹半島の付け根にある、古平川という川を下ってきました。 なぜこの川を下ろうと思ったかというと、この川は(少なくとも我々が下った区間は)なんと 先人たちの下降記録 がない んです! 我々は北海道大学のフロンティア精神を正統に受け継ぐ部活なので(自称)、こういった「記録がない」とか「誰もやったことがない」という言葉が大好物なのです。 そんなこんなで下った古平川は、なぜ今まで下られてこなかったのか不思議なくらいに素晴らしい川でした。。。 得も言われぬ清流に(数m下の川底までハッキリ見えた)、断続的に出てくる瀬。 ただ一つ、激浅で座礁しまくりだったことを除けば完璧な川でした。 増水期にまた来たいです......ええ
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コロナ紀元後1年 (1 AC) の新歓活動(世界でたった一人のキミへ)

  2020 年 1 月、前代未聞の新型ウイルスが世の中に姿を現す。 その後、人類が反応しないうちに世界中に蔓延し、「コロナウイルス (Coronavirus) 」という単語を誰もが畏れるほど名を広めた。過去には中世紀の黒死病や、世界大戦時にもスペイン風邪などあったが、今回の「コロナショック」はグローバル化が著しく進む現代だからこそ起こったことである。人と人とのつながり、経済・貿易、増して政治まで、今まで灰色のサイ( Gray Rhino ※普段はおとなしいが一旦暴走し始めると爆発的な破壊力を持つことの比喩)として存在していた弱点たちの逃げ場がなくなるほどだった。学者たちは、 2020 年をコロナ元年、それ以前をコロナ紀元前( before coronavirus, BC )、それ以後をコロナ紀元後( after coronavirus, AC )と呼んだ。   しかしそんな時代の中、人々は前進する足を止めなかった。 今までオンライン授業・リモートワークをやったことがない国々や団体も、次々と技術を進めさせ、人々を遠隔でも繋がるよう「関係を再接続」した。バーチャルの世界はいつか現実に近づくとここ数年絶えず予言されていたものが、コロナによって一気に加速し、多くのネット上の人物設定が限りなく現実の本人と等しくなってゆく。 また、マスクが売れ切れていた。 N95 マスク(米国労働安全衛生研究所の規格に合格したマスク)どころか普通のマスクも手に入らないところ、全世界各地にて新しいスタイルのマスクを研究し発売する店が次々と現れた。現在のマスクは洗って繰り返し使用できる日常品だけでなく、色や形質を選べる一つのファッションでもある。今年の ベストセラーはマスクに違いない。     ほらあ、コロナの時代も、ちゃんといいことある。     そんな時代を乗り越えてきた我々である。 これを読んでいるキミも、探検の足を止めないでほしい。   探検とは何だろうか。 これは探検業界内にて未だに議論され続けている議題である。「探検」は動詞でも名詞でもあるし、形の上の言葉でも形の下の言葉でも有りうる。 10 人に聞ける 10 個の回答を得ることもある。永遠に語られるからこそ、探検には、生も...

2019年9月 奥芦別洞窟調査

2019/09/24~09/27 L:松下 M:山口、古賀、吉田 芦別奥地にて3日ほど山に籠り、竪穴洞窟の調査をしてまいりました。 活動の様子については動画を作成したのでそちらを参照してください。 → https://www.youtube.com/watch?v=WJe9ivr4la0 ここでは今回測量した洞窟の北海道における特異性を紹介したいと思う。 ・洞窟いろいろ  一口に洞窟といっても様々な種類がある。  例えば、海波の削る力で作られた海蝕型洞窟。 登別某所のアフンルパロ洞窟 ある男が死に別れた女房と再会したという伝説が残る 例えば、落盤などで形成された崩落型洞窟。 伊達某所の百畳式洞窟 氷の柱:氷筍(通称にょろにょろ)で埋め尽くされている  いろいろあるけど一番有名なのは 鍾乳洞 だと思う。 島牧某所の鍾乳洞 かつて観音菩薩が祭られていた 水に溶解する石灰岩が雨水、地下水などに長年曝されることによって形成される。石灰岩中の石灰成分が溶け出して形成されるつらら石などが特徴的だ。  そして北海道で最も長い洞窟も鍾乳洞である。見つけたのは我々北大探検部で、「 北海洞 」と名付けた。 北斗某所の北海洞 中は泥んこ しかし最も長いと言ってもその規模は日本一の洞窟と比べるととても小さい。 沖縄の鍾乳洞 鍾乳洞と言えば沖縄のガマが有名だろうか サンゴ礁=石灰岩でできている島なのでその数も多い 現存で見つかっている北海道の洞窟がどれも小規模である原因は、北海道の寒冷な気候や、石灰岩の規模や量、様々なものが考えられるが、その一つには「 単純に見つかってない 」というものがある。  例えば日本最大の岩手:安家洞は地元の人々の間では古くから親しまれていたもので、初の探検的調査ですら1951年まで遡るらしい。対し北海道最大の北海洞は発見が2006年。まだ発見されて間もない洞窟だ。 2006年9月の北海道新聞より さらに北海道の広大な敷地に対して観光地化する規模の洞窟は当麻鍾乳洞、中頓別鍾乳洞の二つくらいだろうか。  そして北大探検部でも毎年のペースで新洞窟を発見している。北海道という土地の性質上、「 北海道で最も○○な洞窟 」という、お得な称号を得やす...

小樽松倉鉱山お楽しみハイキング

松倉岩お楽しみハイキング   文責:ババ 松倉岩が見える  北海道にはかつての炭坑や鉱山跡が多数存在しています。夕張なんかが有名ですね、僕もよく知らないんですが。北大探検部としてもこれらの遺構は魅力的であり見逃せるものではないんですが、世の中には物好きな人がたくさんいるものでありまして、そのほとんどが調査され、ネットに情報が挙げられています。特にKの細道という某ブログが猛威を振るっており、北海道の炭坑、鉱山において新たな発見をするのは結構難しそうです。 そんな中で今回我々が注目したのがバリウム鉱石を採っていたという小樽峠の松倉鉱山であります。この鉱山も例のごとくマニアが調査し、また手軽な日帰り登山として多くの人が訪れています。が、ギリギリ坑口、地下坑道の入り口は見つかってません、少なくとも報告はされていません!笑 我々はその坑口を探しに行きました。 新歓のための手っ取り早く且つ探検っぽい題材を探していた僕はこの重箱の隅をつつくような活動でおいしいところをさらっていこうと考えたわけですね。 松倉鉱山について 場所:小樽峠 小樽市と余市郡赤井川村の境界分水嶺一帯 会社:堺化学工業(大阪)今も色々作ってる 年代:1932~1971 鉱物:重晶石(バライト)BaSO4   用途:カメラなどのレンズ、戦前は照明弾、戦後はテレビの      ブラウン管など 採石方法:手掘り 周辺地図です。登山者たちは大体Co711の松倉岩に行きます。この岩自体もバライトの鉱体らしいのですが、ご神体として当時も手をつけられなかったそうです。今回僕らは行ってません、いい景色だったろうなあ…。 青い線で囲まれているところが鉱山一帯で、赤い部分に坑口があったと推測しました。(伊藤博1963「小樽松倉鉱山の重晶石」『北海道鉱山学会誌19号』より)作戦としては林道を最後まで行き、そこから藪を漕いで松倉岩とは別の東の岩頭を目指します。時間があればその先のCo656付近も行きたい。 活動日 2019年6月23日 7:30 奥沢水源地 8:00 勝納川分岐付近のゲート ここから林道をてくてく歩きます。 天気は曇り。現役4人(うち一人南極帰り)プラス新人三人(うち一人カムイ)計7人で行きまし...

1/20 美比内山スキー

文責:黒木理 日:1月20日 日曜 メンバー:名人、黒木理 目的:ピーク到達、スキー楽しむ、 ЧАГАの捕獲 ЧАГАの事を知りたい人は北大探検部と接触してみましょう 0520 寝坊する。相方の電話で目覚める。 0530 前日の準備のおかげで非常にsmoothな出発 0650 豊羽鉱山付近の駐車場着 0720 出発。天気は良好。羊蹄山が見えることを期待しつつ登り始める。 アサヒ 0800頃 尾根の上にとりつく。非常に締まった雪の上に20㎝程パウダーが積もっている。 登るに苦労せず、滑走も楽しめそう。 0950 ピーク着。残念ながら予報通り天気は曇り→雪へ 山頂より。登ってきた北東斜面を下る。 1010 下りはじめ。最初は楽しく滑るも途中に小さい登りがいくつかあり苦労する。 よちよち登ってたら一度追い越したスノーシューの人に再び追い抜かれる。 モービル客の人もたくさん来てた。モービルのトレースにすっぽり埋まる。 1130 やっとこさ戻ってくる。車がスタックする。 ほかの登山者の方々に助けてもらい脱出する。本当にありがとうございます。 感想 人生2度目のスキーで諸先輩方に美比内に連れてこられたのは4年前。当然滑れなかった。5mごとにこけた。それをみんなニヤニヤ見てた。滑りを教えようともしなかった。二度と山スキーしないことを誓った。 あのころに比べるとすごい上達した。うれしい。 2駆の車を4駆に改造できる方を募集してます。 終わり

2018.12.7 洞窟クライミング調査

                                        文責:OGK なぜOGがブログを書いているのか… それは北海道の洞窟人口が少なく、北大探検部しかいないからです。 洞窟をやるためには北大探検部とともにあるしかないのです現状。 ということで2018年12月7日、とある町の洞窟にクライミング調査に行ってきました。 今回の調査は実は第二回目。 一回目は2014年11月下旬に行われましたが大きな成果は得られず。 その後技術不足・装備不足のため調査は行き詰っている状態でした。 今回は知人のクライマーたち協力のもと、上部の調査を行うことが出来ました! 感謝…。 一回目の登攀 足がながーいのでほいほい登っていきます。 天頂部にはボルトを打ち込みロープを張ります。 ホール北側天頂部 なんか グアノ(コウモリの糞)めっちゃある し、なんか 続いてる …。 奥に進むには手前に積もりまくっているグアノをどかすしかない… ので今回は保留。次回調査時に園芸スコップを携えて突入します。 二回目の登攀はホール南側。前回(2014年11月)と同じ箇所を登ります。 上部は隣の小ホールと接続していてかなり 広い! ルート整備もしてくれた 天頂部には 素晴らしい二次生成物の世界 がありました。 北海道の洞窟でこれはなかなか 珍しい ことです。 石筍やつらら石、ノッチの世界が奥まで続く 今回の調査はここまで。 ちなみにこの先は土砂体積により人間は通行止めでした。 今後は測量調査と写真撮影の後、洞窟学会が年4回刊行しているCJ(ケイビングジャーナル)に投稿予定です。 こうご期待! 久しぶりに大興奮の活動となりました。 協力してくれたみなさんに感謝。 これを機に穴の世界に引きずり込みたい…と画策中( ̄▽ ̄)

12/9 雪崩捜索練習

文責:クロキリ 雪崩に巻き込まれたら死ぬかもしれない。 死ぬ確率を下げるためには ・雪崩に会わない ・雪崩に巻き込まれた時脱出/救出する術を身につける 死にたくないので上記の技術を訓練で獲得し上達させなきゃ、である。 12月の初週末に雪崩捜索練習を行った。 冬山を想定しているので雪が多く且つ安全なところに行きたい。 旭岳スキーコースに行きたかったのだがまだオープンしてなかった。 ので、定山渓の国際スキー場に行った。2日かけて旭岳でやる予定だったので宿泊道具を用意していた。せっかくなので前泊することにした。 我らがミニキャブ スベアストーブで湯沸かし 国際は客が大入りだった。むかつく。 皆が皆リフトに向かう一方、我々は駐車場の裏手で雪崩に巻き込まれた想定の救出訓練を行う。 暖冬で雪がない 雪が少なくて殆ど訓練にならない。畜生。 一年ぶりの雪崩捜索用具の使い方の確認程度で終わってしまった。 ※雪崩捜索のための三種の神器 ・ビーコン:いわゆる発信機。冬山に入る際は必ず身につける。埋まった人の大まかな位置を探る。 ・プルーブ:ゾンデとも呼ばれる、組み立て式の長い棒。ビーコンで大まかな位置を特定したらこの棒で雪をつついて探す。 ・スコップ:実際に掘り出すためのもの。しまり雪、氷から掘り出すためにも金属製でなければならない。 道具の使い方を知っていても意味がない。完璧に使いこなせたとしても死亡のリスクはつきまとう。今後何回か繰り返し訓練を行う必要がある。 次にリフトで山頂駅まで行って弱層発見テストを行う。 雪崩の原因の一つは弱層(剪断強度の弱い箇所)の破壊である。斜面の雪から雪柱を切り出し雪の層を確かめる。しかし山頂駅でも積雪が120cm程度。もう少しないと良いテストができない気がする。 スキー客の傍ら雪面を掘る  終わったので遊ぶ。やはり人が多いのが気になる。それなりに楽しんだが人のいない山に行きたい。 ボーダーの横で怪しげなキスリングのシルエット 今後も死なないために技術向上に努めましょう。 終わり the end Fin.